秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
『それでも近づいたんでしょ?
会長のこと、もっと知りたいって思ったんでしょ?』
美央には見えないけど、コクっと頷く。
それだけは、わかる。
あたしは……
「好きだから…もっとたくさん喋りたかったの。
周りの反応だって気にしてたけど…それでも、先輩の笑顔を近くで見たかった……」
「…うん。」
あたしの返事に、美央も優しい声になった。
『わかってるなら、もう大丈夫でしょ?清嘉の気持ちは決まってるんだから、心配することないわよ。
…まぁ、何かあったらあたしが聞いてあげる。全力でサポートするからね?』
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