秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


『それでも近づいたんでしょ?
会長のこと、もっと知りたいって思ったんでしょ?』



美央には見えないけど、コクっと頷く。

それだけは、わかる。


あたしは……



「好きだから…もっとたくさん喋りたかったの。

周りの反応だって気にしてたけど…それでも、先輩の笑顔を近くで見たかった……」


「…うん。」



あたしの返事に、美央も優しい声になった。



『わかってるなら、もう大丈夫でしょ?清嘉の気持ちは決まってるんだから、心配することないわよ。

…まぁ、何かあったらあたしが聞いてあげる。全力でサポートするからね?』




.
< 346 / 507 >

この作品をシェア

pagetop