秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


せっかくのお誘いなのに、すぐに答えられない自分がイヤになる。


「嬉しいです。行きたいです。」


そう言えないあたしは

やっぱり弱虫だ。




「……」


「清嘉ちゃん…。明日、用事とかある?
イヤなら別に…」




黙ってしまったあたしに、先輩は優しく笑った。


こんな弱気で冴えないあたしに、なんで笑いかけてくれるんだろう。


あたし…なんで先輩と一緒に歩くことを後ろめたく思ってるんだろう。




「ただ…俺が一緒にいたかったから誘っただけだから。
断ってもいいかまわないよ?」




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