大富豪
大富豪(一話完結)
配られたカードに目を通す。うん、悪くない。

俺の持ち札はこうだ。
クローバのA、4、5、6、K
スペードの6,8,10
ハートの3,Q
ダイヤの2,7,J

順番は2番目だが、この持ち札なら大丈夫だろう。問題は出す順番だ…。

選手は俺、松《マツ》翔《カケル》と、市原《イチハラ》大《ダイ》、藤川《フジカワ》郷《ゴウ》、斉藤《サイトウ》京介《キョウスケ》の4人だ。

まずは、市原だ。市原は額に汗を滲ませながら、7のダブルを出してきた。
しかし、俺はそれに勝てるカードを持っていない。やむなくパスをした。

藤川は、落ち着いた様子で8のダブルを出す。そして間髪入れずに斉藤がパスを申し出た。

それにビビッたのか、市原は考え込んでしまった。

俺も順番を待つ間、必死に作戦を練った。




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