あの雨の日、きみの想いに涙した。
シャアアー……。
狭い浴室で湯気と一緒にシャワーの音が響く。俺は頭からシャワーを浴びてキュッキュッと蛇口をひねった。
濡れた髪の毛から水滴が流れ落ちる。熱気で曇った目の前の鏡を手でスッとなぞった。
鏡に映る自分の姿。
「……っ」
暫く見つめたあと、苛立ちと怒りで鏡から目をそむける。
俺は俺の全てが嫌い。いや、嫌いになっていく。
鏡を見ると日に日に自分の顔が父親に似てくるのを感じていた。本当に胸くそ悪い。
それに、なにをしても満たされないこの体も大嫌いだ