ALLY


「ハァハァ…。」

カホさんの前で息を整える。

「タクくん?」

予想通りずぶ濡れのカホさんは少し震えながらそう言った。

「カホさん…。」

「タクくん、彼女はどうしたの?」

「彼女…?」

「さっき一緒にいたじゃん。」

ユイコちゃんの事か。

「彼女じゃないっす。」

「そうだったんだ。
って、タク君凄く濡れてる。」

自分も濡れてる癖に、俺の心配をするカホさん。

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