ALLY
あたしがソファから立ち上がろうとすると、コウはあたしの頬は殴った。
口に血の味が広がる。
その瞬間、コウにフワッと抱き締められた。
「カホ…カホ…。」
意味が分からなかった。
全く意味が分からなかった。
「……………。」
「お前が居ねぇと俺どうにかなる。」
「…………。」
「俺から離れて行くなよ。」
今までずっと信じてきた。
けど…
「もう信じられない。」
「悪い。本当に悪かった。」
コウが震えてる。
こんな弱いコウは初めて見た。