7日間の恋の魔法
『惚れ薬』


突然頭に浮かんだその単語……





晃は私のことなんか好きじゃない。


“好き”っていう言葉も、このキスも全部嘘なんだ。


本物じゃない……。


そう思うと自然と涙が溢れてきた。



「…………や……だ。」


私が泣いていることに気づいた晃はやっと唇を離してくれた。


「さくら?」


「……やだよ。晃は…私のことなんて……好きじゃないくせに。どうせすぐに嫌いになっちゃうんだから。」


そう言って逃げるように家に帰った。


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