冷徹な傷




「愛のお母さん、愛は…」




「愛、本当はもう目を開けていいはずなんだけど…あけないの。

お医者さんが言うには、精神的にあけたくない理由があるんじゃないかって…」



「その理由はなんだったんですか」



「この愛の日記を読んでみて…
多分、これが真実だとおもうからっ…」


「私が読んでもいいんですか?
いくら私が愛と仲が良いからって、私は愛の家族じゃありません。」


「でも、愛は桜華ちゃんだったらいいって言うと思うわ。
それに、桜華ちゃんは多分

…愛の学校に真実を確かめにいくつもりでしょう?」



…その通りだ。
流石愛の親ね…。

でも、一つだけ違うのは…真実を確かめるなんて甘いものじゃないってこと。


だって、私は罪人に制裁を加えにいくんですもの。




日記を読んで確信したわ。
愛は学校でいじめられていた。


男子バレー部のマネージャーの百合山美香という人物にはめられ、
周りにそれを広められて信じてた人たちにも裏切られ…



確か、愛も男子バレー部のマネージャーだったはず…




まぁ…これから私は愛の通ってた学校、氷華学園に通う。








そして、愛をいじめてた奴らを潰しに行く。









 
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