冷徹な傷




「今から日本に行く。
だからあとは貴方にまかせるわ、忍。
信頼してるから…失敗はしてもいい。
でも、裏切ったら…私が何処にいようとあなたを殺しに行くから。」



「私が裏切ったり、失敗したりするとお思いですか?
そんなことより、愛様のとこに早くいってあげてください!」




「…ありがとう、忍」




仕事のことなら忍は、安心できる。

瞬鈴院財閥のことは今だけ忍にまかせる。



瞬鈴院財閥は裏でも表でも有名なはず。


でも、裏といっても麻薬とかじゃないわ。
そんなことは私が許さないもの。




愛がもしいじめられてたのだとしたら、

いじめられてた奴らに復讐という名のお礼をしなくてはいけないわ。



中途半端な覚悟で人をいじめるからこうなってしまうのよ。

いじめてた奴らは人一人、殺しかけた。
それは、人としても許されないこと。




嗚呼、楽しみで口角が上がるのを止められないわ。






 








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