冷徹な傷








「おい瞬鈴院!!お前また美香殴っただろ!!」



部活中に沖がいきなり怒鳴り込んできた






「殴ってないわ。証拠は?」



「美香の顔に痣があるんだよ!!」



「私はやってない」








「おーい祐輔!!練習始まるぜ」




日向が叫んでこっちにきた


「ちっ…覚えてろよ」



沖はそう私の耳元に囁くと練習に行った


日向はちらりとこちらを見た
あれから私が絡まれてるとさりげなくあいつらから離してくれてるのが日向



私はそんなこと望んでないのにね
それに私はそんなことで貴方たちを許さない





葉多はコートで応援してるだけだし

私はこれからドリンク作らなきゃいけないのに




私は一つ溜め息を漏らしドリンクを作り始めた



ドリンク作りをしながら考えたのは葉多の痣のこと。

葉多の痣は特殊メイクでやってるんじゃないのかしら

腐っても葉多財閥の娘だものね





あなたの家くらいの大きさなら私は簡単に潰せちゃうのよ



でも簡単に潰したら貴女に復讐できないもの





お互いにこのゲームを楽しみましょう?














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