Мeмory


汗が背中を通るのがわかった。



「…橘…優奈。」



私は拓哉くんを真剣な目で見た。



「私はずっと騙してた。

本当の名前も年齢も職業も。」


「…」


「…警察に突き出して」



…私は真剣だった。



全部本気だった。



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