桜鬼【完】 続編気まぐれ更新中
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当時の俺は荒れてた


理由?


そんなの簡単だ


俺と恋は双子なのにまるっきり違ったんだ


出来のいい恋に、出来の悪い俺


俺らは必然的に比べられた


「──どうして双子なのに、こうも違うんだ」


って


そんなの、こっちが知りたいくらいだった


そのお陰で毎日毎日親父と口論した


いつだっただろうか…


ついには、口論だけでは終わらなくなり、お互いに暴力をふるったりした


俺は、親父も、恋も、恨んだ


恨むことで、気を落ち着かせていたんだ










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