一生分の恋でした
誰ですか?



「ややややばいっ!!」


バンッ

ガシャンッ


私、中原唯
人生最大ピンチです



「あのぉ〜ぶつかったことは謝ります、だから許してくれません?」


「許すわけねぇだろ。今からうちの事務所まで来てもらうからな!!」




なぜこのようなことになっているか…
それはさかのぼること5分前…



天気がよかったあたしは空を見て歩いていた

「はぁ〜気持ちいい天気!!」


バンっ


誰かにぶつかっちゃった…


「ごめんなさい、よそ見しちゃってて…」


顔をあげるといかにも
ヤクザって感じの人があたしを睨んでいる


「ねえちゃんええ度胸しとるなぁ〜」


胸ぐらをつかみながら
凄みのきいたオーラをだしているヤクザさん…


「だ…誰かたたた助けてくださぁーいっ!!!」



でも道行く人は皆スルー
関わりたくないオーラがプンプンしている


「アホやろねえちゃん、誰も他人なんか助けたりせえへんわ」


周りの仲間らしき人達とバカ笑いをしている
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