君と手を繋いで




「名前はつばさでサッカー部で、キャプテンしてんでしょ?それってサッカーであの有名なキャ〇テンつ「絞め殺してやろーか」


こんなことを言ってくる目の前のあほに殺意が湧いた。




実は以前、同じことを言ってきた奴が過去にもう一人いた。




そう、俺の友人、皆川流星だ。




サッカー部に入りたての頃に役割分担でキャプテンに決まった瞬間、流星は大笑いで涙を浮かべながら、


「ぎゃははは!!お前、キャプテンだって!!もろキャ〇テン翼じゃん!!あははっ、おもしれー!!」


と笑い転げていたので、俺は、遠慮なく顎にアッパーを食らわせた。




次の日からそのことについてはみんな暗黙の了解で全く口にすることはなくなり、
流星は顎から頭にかけて白い布状のものを頭のてっぺんで結んでいた。




顎が外れたらしい。




その姿は、小さい子供が虫歯で歯を抜かれ白い布をてっぺんでくくられているみたいだった。



< 33 / 34 >

この作品をシェア

pagetop