空を想う


その声は、今まで私にかけてくれていた優しい声なんかじゃなくて、もっと低くて、すごく冷たい声だった…



「嫌いになった?もともと好きじゃねーよ。」



「…え…?」



「好きじゃないから別れる。」



「ヤだよ?」



「じゃ。」


バタン



そう言って翔は屋上をでていった…

背後で屋上のドアが閉まる音が聞こえた…



「待ってよっ翔っ!」



翔を追い掛けてみたけど、どこにもいなかった…
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