空を想う
〜屋上
「空?あのさ…」
「ん?なぁに?」
「俺ら…」
翔が今言おうとしているのは、いい言葉じゃないかもしれない…
「別れよっか…」
別れよっか…
覚悟はしていたつもりだった…
でも…実際にいわれると涙が止まらなくなった
「なんでっ?」
「なんでって…」
「私のこと…嫌いになった?」
「……」
「翔っ!」
翔に話しかけても翔は一言も話してくれなかった
「翔ってばっ!」
「はぁー…だから嫌だったんだよ…」
「えっ?」