本気でハマった女
このタイミングで……
私は、そう思った。
『魁久しぶり♪あの日帰ったから寂しかったんだけど!!』
そう言うと佳奈は、魁の右隣に割り込んで座った。
あとまなって子が亮の隣に座って


『実夢さんって豪華なメンバーと知り合いで羨ましいです♪憧れちゃうな♪』


『でも、実夢って性格悪いよ?ね?』
そうやって佳奈は、私を挑発してきた。
その話しを聞いて葵さんが


『性格悪い訳じゃなくて素直に接してるから、好き嫌いはっきりしてるだけだよ?』まぁ兄貴もなにかいいたそうだし、魁もなにかいいたそう…


『葵さんは、まだ実夢の本性知らないんですよ笑っ』
そんなこと言って笑いだし、魁の腕にしがみついいる。
私は、なんだかモヤモヤしてるし、魁に触らないで欲しかった。
でも…私言える立場じゃないから…黙ってぐっとこらえた。


『実夢』
そういうと亮が抱き締めてくれた。
『帰るか?』そう耳元で言ってきた。



『亮!!近い!!離れろ!それと佳奈!俺に触んな!!俺に触っていいのは、実夢だけや!』
魁は、立ち上がり私の腕を掴んで引き寄せた。


『酷い…魁は、実夢のことなにも知らないでしょ?知ったら絶対に実夢を嫌いになるよ。実夢覚えといてね。魁は、渡さない。』
そう言って泣きそうな顔で席を立っていった。
亮が魁の腕を掴み
『魁と実夢店の外で少し話そう。』
兄貴は、またボーイを呼んだ。ボーイは、兄貴には、逆らわない。権力が強い兄貴…自分の兄貴ながら怖くなる。
すると葵さんが


『魁くん?』
そう言って呼び止めて

『実夢ちゃんよろしくね?』


そう言った。
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