本気でハマった女
すると亮は、立ち上がりフラフラになりながらどこかに歩いて行った。


「亮な酒弱いんだよな。今多分トイレに吐きに行ってる。こんなに頑張ってる理由分かるか?」


「龍と一緒に暮らすため…」


「学校ちゃんと行けよ。夜辞めたくないなら週二回にしろ。金土曜日だけにして卒業するまでそうしろ。お前ら2人の為に頑張ってるんだから。落ち着いたらまたあいつ学校戻るしさ。そしたら実夢が今度助けてやれよ。」




「辞めた訳じゃないだろ?今休学中なだけで、お前が憧れてる兄貴は、まだ夢諦めてないぞ。それは、秀明さんと約束したことだから、あいつが諦めるわけないだろ?お前の兄貴信じろよ。」


亮は、私の大好きな兄貴だ…一番辛いのに…私と龍のために仕事をしている。


すると
「実夢…」
そう言って抱きつかれた。
亮が抱きついてきた。


「叩いて悪かった…夜やりたいなら金土だけにしろよ。ちゃんと学校卒業しろよ…母さんと父さんがっかりするだろ。」



「亮ごめんなさい………」


「俺が悪かった…実夢も心配してくれてたのに…どうしても悔しかったんだ。龍を引き取られたのは、俺がまだ未熟だから…」


「違うよ…亮は、実夢と龍の自慢の兄貴だよ…だから、そんなこと言わないで…」


すると亮は、ありがとうと言って私の頭をなでてくれた。
「一緒に帰ろう。で、話そう。」
そう言って兄貴は、またお客の席に戻って行った。
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