princess~私の宝物~
何度も諦めかけたけど、利香がくれたチカラがあったから、私はその日お母さんに話をした。
始めてお母さんと向き合う。
「ねぇ、お母さん。私の事どう思う?」
「急に何よ。そうね、大切な子供。不自由なく生活してほしいわ」
「お母さん。私にはそのお母さんの気持ちがとっても嫌だ。もっと私を正面から見てほしい。風邪の時には私と一緒に病院にいって、私を看病してほしい。風邪の時ぐらい私、お母さんと一緒にいたいよ。演劇の事だって、見に来てほしい。私の演技を見てほしいの」
「・・・・」
私は絶対に泣かないって決めていた。
「お母さん。私お母さん大好きだよ*私のために働いてくれて、お父さんがいなくても何不自由なく生活できてる。でもね、あとちょっとだけ、私の方向を向いてほしいの」
「姫奈・・・」
「お母さん!!大好き*」
お母さんは私を抱き寄せて頭をナデナデした。
「ごめんね。姫奈」
お母さんが少しだけ泣いていたようだった。
「お母さん*」
「お母さん、演劇見に行くからね・・」
「うん。ありがと」
ニコっとお母さんが笑った。私もつられて笑った。