princess~私の宝物~

1時間くらいの撮影が終わった。

「ちょっと待っててください」

瑠美がスタッフにそういって、こっちに向かってきているような気がした。

私は体にチカラが入らなかった。

瑠美が私にニコッと笑った。

「ねぇ」

「は、はい」

「姫奈。私待ってるから。あなたが本物ならきっと、この世界に入ってくるはずよ」

「・・・・」

私は何も言えなかった。

瑠美は私に背を向けて行ってしまった。

話かけなきゃ。早く、早くしないと・・・。

「瑠美~~」

私は大声で叫んだ。

瑠美は振り向きもせず、ただ手を上げただけだった。

私は夢を見ているんだろうか。

これが現実なら・・・・。
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