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 ヨッタは京子の身を預けて、ザイーテンと向き合っていた。

「なるほど…ドラゴニックヒーリングとは…英雄(ヒーロー)として…の…能力は…あるようだ」
 ザイーテンが微笑んだ。

 彼はドラゴニックヒーリングの威力でヘッドギアの束縛を解かれていた。

「俺は、英雄(ヒーロー)だから。」
 ヨッタも笑い返した。

「よかろう…貴様を…英雄(ヒーロー)として…認めてやる…」
 ザイーテンが、天を仰(あお)いだ。

「では、本気で行くぞ!」
 そして叫ぶ!

 途端に、体中に配された拘束具と鎖が吹き飛んだ!

 その体に生気が戻る!金色の髪とたくましい肉体が復活した!

 更に砕け散った拘束具や鎖のかけらが、まるで生き物の様に右手に纏(まと)い付く!


 そこに佇んでいたのは、右手に巨大な槍を構えた、りりしい若者だった。


「ザイーテン!…やはりそうだったのか。いつでも逃げられたものを、自らの意志で銀河パトロールに囚われていたと言うのは…」
 ごんぞが呟いた。


「あいつ全能力を解放した!ヨッタ、一撃だよ一撃に気を付けて、それで勝負が決する!」
 ポゴが不安そうに言った。

「分かってる。俺も、もてる全てで行くだけだ!」
 ヨッタの体から青白き陽炎がうめきだつ!
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