???
 ガガー。ヒュウン!

 車の流れは止まる事は無い。

 アロハは風に揺られる落ち葉の如く、軽やかにその身を避けながら進む。

「うおっ!危ねえ。」

 それと違ってヨッタは必死に身を躱しながら後を追う。

「気を付けてよ。いくら英雄(ヒーロー)だって、車に轢か(ひか)れたら只じゃ済まないよ。」
 ポゴが注意する。

「ああ、分かった。」




「くそう、早くしろ。」
 ごんぞのハイラックスはパーキングを離れようとする大渋滞に巻き込まれていた。

「こんな目立つ場所で、空を飛ぶ訳にはいかねえし。それに、あの男…やけに気になる…」
 ごんぞのサングラスに、巨大な橋の光影が映し出されていた。




「うわっ!」
 大型トラックの影からアロハがヨッタ目がけて現われた。

 ビシッ。アロハの右拳がヨッタの左頬を擦る(かする)。
 堪らず後方に仰け反る。

 ギャギャギャ!

「ば…馬鹿やろうがぁ!何で高速の真ん中に人が居るんだ!」
 ヨッタの眼前にトラックの巨影が映る。慌てて横に飛び退くヨッタ。


「危ねえ!…?」

 バシーッ!

 再びヨッタが飛び退いた、アスファルトが飛び散った!アロハの拳で道路に穴が穿たれたのだ。

「よく避けたな。」
 アロハはニャっと笑った、そして再び駆け出した。
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