イケメン×6+私!?
「お前今“もうこんなとこ出たい!”って思ったっしょ。」
何でわかんのさ。
なんか怖くなってきたよ。
もう本当出たい。
奏はゆっくり立ち上がり、私にずいずい近づいてくる。
ちょ、近いよ。
息かかってるから!
その距離わずか3センチ。
そして耳元でこう言った。
「俺等から逃げられるかな?お姫様。」
ふっと耳に息をかけられ、すっとんきょうな声を出してしまった。
「ひゃっ…!」
「なんだ、可愛いとこあるじゃん。」
ペロッと舌を出してはにかむ奏はまるで小悪魔…
いや、
悪魔だ。