ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
疲れをとるつもりが、なんだか余計に疲れた気もする。
あんなの聞いて、いい気はあまりしない。
そりゃ、あたしの彼氏をほめてくれてありがとうって感じではあるけど。(←どっから目線)
なんだかサッパリしないまま、着替え終えてのれんをくぐった。
と同時に目に入ったのは、
「……あ…」
温泉に行こうとしてるワンだった。
…タイミング最悪だ。
「あの、稀衣ちゃん…」
「ごめん、ワン」
気まずそうにワンが何か言いかける前に、あたしは言葉を重ねた。
「あたし今は、話したくない」
こんなこと言うと、どんな顔するだろう?
悲しい顔をするだろうか。
だけどワンは、
「…分かった」
表情を変えずに、それだけ。