ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「(なんか、険悪ムード?)」
「(佐倉が主役だとか言い出すから、鮎沢ちゃんまで言い出してるんじゃん!)」
「(俺のせいかよ?!)」
「(面白がって、またワンからかっただろ?)」
「(俺の生きがい奪う気かよ)」
「(なんの為に生きてんだよ)」
不安がないわけない。
だけど、多分あたしは信じたいだけなんだ。
「…もういいよ」
顔を上げないらしくないワンに1度目をやり、あたしは息を吐き出すように言った。
「え…?」
「主役が誰だろうと、どーでもいいよ」
あたしは立ち上がり、ガバンのチャックを閉める。
「みんな付き合わせちゃってごめんね。ストーカーなんてすぐ飽きてなくなると思うし、もう大丈夫だから」
ストーカーするやつなんて、どーせメールでぐらいしか手を出せないくだらない奴だろうし。