ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



「うん」

「いい人でも出来たんですかね?」

「えぇ?!いい人って?!オトコ?!」

「男とは限りませんよ」

「稀衣がもし、彼氏連れてきたらどうしよう」

「ダメですよ、頭ごなしに追い返しちゃ」

「それくらいで諦めるようじゃ、稀衣は渡せないな」

「………(1回は追い返す気なんだ)」



(※稀衣パパヒロさんと、その部下オックン(奥田)のちょっとした雑談でした)



「……あ」



家を出てすぐに、見慣れた人影が視界に入る。



「おはよー」

「…おはよ」



キャップをかぶったワンが、電柱にもたれ掛かっていた。



「行こう」



眩しく照り付ける真夏の太陽と。



それに負けないくらいのワン。



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