ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



「あたしここのオーナーの美樹!今日から一週間よろしくね」



そう言うと、美樹さんは白い歯を見せて笑った。



「よろしくお願いしますっ」

「お世話になりまーす!」



細くて長い手足、第一印象はカッコイイ人。



美樹さんに案内され、まずは部屋に荷物を置く。



「あ、そーだ。イクヤー!ちょっと来て!」



…イクヤ??



「んー、なに?母さん」



美樹さんに呼ばれて、姿を現したイクヤは、



「郁也?!」

「え、稀衣?!」



奥田さんの息子の、あの郁也だった。



「なんでアンタがここに?しかも「母さん」って…」



えぇ?!



「あれ、郁也と知り合い?」

「知り合いというか、なんというか…」



美樹さんが、郁也のお母さんってこと?!



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