ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
【makoto※side】



「…はぁー…」



真っ暗闇から聞こえてくる、波の音と。



夜風にのってくる、潮の匂い。



夜空に広がるのは、こぼれて落ちてきそうな程の夏の星。



そんな最高のシチュエーションにありながら、オレは無意識のうちにため息なんて吐き出した。



稀衣ちゃんに、八つ当たりしてしまった。



郁也のことを気にして無いって言ったら嘘になるけど。



気を使われたくもなくて。



なんてゆーんだろ。



男心、ってやつ?



「あれぇ?」



声と共に人の気配を感じ、オレは振り返る。



「……あ」

「うわ、今日は涼しいな」



首にタオルをかけコーラを片手にもった郁也は、バルコニーに出て来た。



「なーにたそがれてんの?」

「別に」

「ふーん?」



シュワっと音を立てて開けたコーラを、口元へ持って行きながら郁也は言う。



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