ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



何考えてんだ…。



ワンが気にしないって言うんだから、あたしが無駄に気にしちゃいけない。



それで今も、なんだかギクシャクしてんのに。



「黙っちゃって、どーしたの?」

「怖がらせちゃった?」

「はーい、そこまで!」



すぐ上から聞こえた声に、顔を上げる。



「誰だよ?」

「うち、キャバクラじゃないんで、お引き取り願えますか」

「佐倉…?!」



背後からあたしの両肩に手を置き、佐倉は笑顔で男達に言う。



「あ…スミマセン」



ぎょっとした顔の男達は、佐倉の笑顔に押されて店を出ていった。



…助かった。



ホッと胸を撫で下ろす暇もなく、佐倉はあたしの腕をつかみ、店の奥へ引っ張って行く。



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