ワンラブ～犬系男子とツンデレ女子～

「あ、味見？」

「どうせお前、今日まともにご飯食べてきてないだろ」

「えﾞ…？！」(←図星)

「気合い入れるとこ間違ってる。やっぱちょっとズレてるよな、ズレミ」



ず、ズレミ！？



なんでコイツ、全部見抜いてるの？！



安藤とは、高校に入ってからバスケ部で出会ったばかり。



付き合いが長い訳でもないのに、悔しい…！



「あんたにそんなこと言われたくない！このサボり魔！」



安藤を睨みながら、あたしは安藤の手からフランクフルトを奪いとった。



「あ、お前１口だけだっつーの！」

「そんなの知ーらないっ」



可愛いげもなにもない顔で安藤に言い放つと、あたしはフランクフルトにかぶりついた。



と、その時。



「ちょっと、菜摘じゃない！？」



え？