ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
【Kie※side】



「いいんですか?」



放課後。




静まり返った校舎に、ただひたすらにポスターを貼り続ける。



それも安藤と2人で。



「…なにが」



安藤を見ることなく、あたしは聞き返す。



「横井先輩と帰らなくて」



さっきの話し聞いてなかったのかよ。



「仕方ないじゃん、予定合わないんだから」

「俺には、先輩は横井先輩から逃げてるように見えましたけど」



なに言ってんの?



逃げてる?



あたしがワンから?



「なんであたしが逃げんの」

「俺と2人でって決まった時も、先輩あんまり嫌な顔しなかったし」

「なにそれ。気のせいでしょ」



だって、だってそうでしょ。



あたしがワンから逃げる理由なんて、どこにもないんだから。



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