ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
冬休み中は、初詣の一度だけしか会えてないわけだし。
それだって、いつもの面子が揃ってたから、2人きりってわけじゃない。
ワンはなにも言ってこなかったし。
ただ、クリスマスのことを謝られただけ。
今日はまだ、会ってもいない。
「ワンの弟君ってさ、今いくつなの?」
「…え」
いくつ…?
そう言えば、聞いたことない。
「そこまで知らない」
「あれ、そーなの?」
「うん」
「1年以上も付き合ってれば、そーいう話しもするもんなんだと思ってた」
なるほど。
麗奈が言ってることは、確かにその通りかもしれない。
だけどそれは、一般的なカップルの話であって、あたしとワンはそういうわけにもいかない。
「…ないね、私たち」
「そーいうもんなの?あたしの場合、お互い大概のことは知ってるしなぁ。(カップルじゃないけど)」
「そうだ、よね…」
麗奈と高城は幼馴染みだ。