ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



好きよりも、大好きよりももっと上。



そんなんじゃ、全然足りない。



「オレ、こんな誕生日忘れないよ」



穴の中には2人きり。



音もなく。



聞こえるのは、2つの鼓動。



「あたしだって、忘れられないよ」



君との思い出は、何一つ。



この胸に焼き付けておくから。



「肩、温かいね」



ワンは座り込んだまま、ぽつりと呟いた。



「うん、触れてるからね」

「………」

「……?」



あれ、黙っちゃた。



この温もりが、あたしは落ち着くんだけど。



「オレ…さっきからさ」

「うん」

「稀衣ちゃんに、触りたくて触りたくて、仕方ないんだけど」

「は?!」

「どーしたらいい?」

「なにが!」



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