ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



「体だけじゃねーぞ、顔もだ顔」

「え?」



背中から降りた純ちゃんは、オレの顔を指差した。



ショックを受けてるのがバレたんだろうか。



「なにお前、これから鮎沢ちゃんと会うんじゃねーのかよ」

「…そーだよ」



そうだ。



これから会うのに、こんな顔してちゃダメだ。



「おいおい、まさかクリスマスにケンカか?」

「ち、違うよ」



今日はクリスマスなんだから。



「純ちゃんこそ、どこ行くんだよ?」

「俺?俺は女の子とデートだぜ」

「それ合コンだろ」



人の気も知らないでんのヤロー!



< 79 / 606 >

この作品をシェア

pagetop