ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
少し赤く染まった頬を見られないように、必死に反対方向を向いている。
拗ねてるような、照れてるようなそんな顔。
「…なに話してんだよ」
とうとう、親しげな2人に話し掛ける事はできず、店を出た。
何か確かなものを見た訳じゃないのに、物凄いフラれた感だ。
やっぱりおとなしく、ハチ公してればよかったんだ…(←認めた)
ガックリ肩を落とし、寒空の下を1人歩く。
「よっ!マッコちゃん!」
“―――ドンッ”
うわぁっ?!
「じ、純ちゃん?!」
いきなり背中に重いものが乗っかり、ヨレッとバランスを崩す。
「なんだよ、情けねー体だな」
「いきなり乗るからだよ!」
いきなり人の背中に乗る奴があるかよ?!