僕等は、それを恋と呼んだ。



「おっす」

「…あ、笈原おはよう」


次の日。


教室で亜紀と依知菜と話していると、笈原がいつもの様に遅刻ギリギリで登校してきた。



「おはよん、笈原」

「おっはー」



明らかに笑顔…と言うか、ニヤニヤしながら依知菜と亜紀もそう言う。



「…ちょっと何、その笑顔は!てか、笈原に挨拶した後、あたし見ないでよっっ!ニヤニヤしないでよ!」

「だぁって、ねぇ?」

「仕方ないよねぇ、笈原?」

「だねぇ」



何故かニヤニヤ笑う二人に同意する、笈原。



「何で笈原がノってんの!」

「え?なんとなく?」



…バカ?


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