ナンセンス!

2

僕は言った。
「 どんな男だ? かなり強いのか? 」
『 常盤の連中では、歯が立ちません。 今、ウチの一番隊が突っ込みました! あっ、明日香ッ・・・! 』
「 どうした、涼子ッ!? 明日香が、ヤラれたのかっ・・!? 」
携帯は、ツー・ツーという信号音に変わった。 僕は携帯を放り投げると、車を飛び出した。
マサが言った。
「 姉御っ! 」
「 正木がヤラれた! 行くぞマサッ! 」
サブが言う。
「 会頭っ! これを・・・! 」
そう言ってサブは、鉄パイプを出した。
うおっ? またコレか・・・! お前、こんなモン、車に常備すんな。
「 グリップに、滑らないようにビニールテープを巻いておきました! 先端に、エルボー付きですわっ! 」
スペシャルメイドかよ。 確かに、持ち心地、最高だわ。 借りるぜ・・・!
僕は、マンションの入り口に向かった。
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