ナンセンス!
「 ! 」
・・何と、新たな常盤の連中が、路肩に止めてあった白いバンから降りて来るではないか!
万が一に備えて、矢島も警戒していたらしい。 何と護衛が、他にもいたのだ! だから車から降りて来た男を静止したのか・・・!
玄関前で鉢合わせをした僕も驚いたが、向こうは、もっと驚いたらしい。
「 ・・ほっ、星川っ? 」
「 星川が、いるぞッ! 」
「 なっ、何ィッ? 」
「 て・・ てて・・ 鉄パイプ、持っとる・・! 」
もう知らん!
「 常盤の、クズ共がァァ~ッ! 」
当たったらゴメンな。 凄んげえ~、痛いぞ? コレ。
僕は、鉄パイプを思いっきり振り回しながら、連中のド真中に突っ込んで行った。
ボクッ! ベコッ! メキョッ!
痛そうな衝撃音。 2人がフッ飛び、1人が、顔を押さえて唸っている。
「 わわっ・・! 来る、来る・・・! 」
残ったのは、5人。
突然の襲来で、及び腰だ。 偶然、当たった鉄パイプだが、そうそう偶然が重なるワケ
では無い。 どうやって闘おうか・・?
一瞬、途方に暮れる、僕。 芸の無さを、噛み締めたその時、ひゃっほう~♪ という声と共に、マサが連中に襲い掛かった。
ああ、可哀想に・・・ 声も無く、赤子の手を捻るように倒されていく常盤連中・・・
「 マ、ママママ・・ マサ!? 狂犬マサが、ナンで、こんなトコにいるんだよっ・・・! 」
そう叫んだ最後の一人が、マサのハイキックで歩道に転がった。
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