ナンセンス!
僕は、悩んだ。
再び、かすみを見たが、顔の前で掌を縦にして振り、『 無理・無理! 』というような
ゼスチャーである。
僕は言った。
「 オレ・・ いや、あたしは、星・・ いや、河合さんのお手伝いを、してるだけだしぃ~・・ 塾もあるしぃ~・・・? 超、全然、無理っぽいしいぃ~? 」
無理やり、今時の女子高生言葉で喋ったら、脳みそスポンジ状態の女子高生になってしまった。
「 そこを何とか、一つ・・! 」
神岡は、額を床に擦り付けて嘆願する。
男が、ここまで言ってんだ。 邪険にすると、自殺するかもしれんぞ? コイツ。 列車には、飛び込むなよ? ダイヤが乱れて、乗客に迷惑が掛かるからよ・・・!
神岡は、尚も続けて言った。
「 オレら・・・ 今まで、テキトーかまして、いい加減なコトばっかりやって来ました。 真面目になるったって・・ ハッキリ言って、どうすればいいのか、分からんです。 指導して欲しいんっス! 星野会頭の鬼龍会のように、みんなに頼られて・・ 尚且つ、カッコ良く行きたいんっス・・・! 」
先生の言うコト聞いて、大人しくしてしてればいいの。
そんで、みんな、部活やんなさい。 空手部へは、ウチのお袋か、ヒゲ親父に行ってもらうから。
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