治験
数時間後。

遠藤さんが俺の住んでいるアパートに出向いてきた。

彼女は深々と頭を下げた後、体調不良を改善する為の薬、菓子折、更には慰謝料十万円の入った封筒を置いていった。

その代わり、くれぐれもこの件は内密にという事を繰り返し告げる。

…まぁいいさ。

俺はこの腹の痛みが治れば文句はない。

結果として、儲けた訳だしな。




遠藤さんが帰っていった後、俺は彼女の持ってきた薬を服用し、ベッドでしばらく眠る事にした。





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