治験
このまま俺の腹痛、治らないんじゃないだろうな…?

ふと恐怖に駆られてしまう。

「この体調不良どうしてくれるんだよ!?」

『申し訳ありません!すぐにこちらの方で腹痛と下痢を止める薬の方を準備させていただきます。それから…』

遠藤さんの声がやや潜まった。

『僅かばかりですが、慰謝料もご用意させて頂きますので、どうかこの件は他言無用という事で…』

「……」

そうまで言うなら、まぁ…。

俺は怒りを鎮め、その場はおさめる事にした。

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