治験
トイレに入り、俺は考える。

製薬会社は社会的信用を失いたくない一心で、俺の言う事なら何でも聞くだろう。

少々の無茶でも了承する筈だ。

前からあの遠藤さんは…いい女だと思っていた。

あんな美人、自分のモノにしてみたかったんだよな。

醜く成り果てた俺が、遠藤さんみたいないい女を蹂躙する。

何だか背徳的で悪くない。

酷い事なんてあるもんか。

俺には復讐する権利がある筈だ。

彼女は拒めない筈だ。

俺をこんな姿にしたんだからな。

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