治験
自由のきかない体のまま、されるがままに遠藤さんに連れられて喫茶店を引きずり出される俺。

僅かに振り向き、元いたテーブルを見ると。

「っ!!!!」

俺の飲んだコーヒーのグラス。

そのそばに、錠剤の包装が転がっていた。

思わず遠藤さんの顔を見ると。

「………」

彼女はそれまで見た事もないような、冷徹な微笑を浮かべた。




この女…一服盛りやがった…!




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