鬼守の巫女

「これでいいの。この子をお願い。この呪われた一族からこの子を守って」

私の口から勝手に声が漏れ、それからそっと腕を差し出した。

その手には、小さな赤ん坊が抱かれている。

父はその赤ん坊を受け取ると、小さく頷いて悲しそうに笑った。

「この子は俺が守って見せる。普通の女の子として、絶対に幸せにして見せる。……約束だ」

父はそう言うと、愛おしそうに赤ん坊を抱き締める。
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