鬼守の巫女

「さて、何から始めるか」

魏戎のその言葉に、食事をしていた皆がそっとこちらを向いた。

「決まってんだろ?これから皇町に向かい、石を片っ端から奪う!!」

そう言って火伏さんがフォークを片手にニヤリと笑った。

「恐らく街には厳戒体制がしかれているはずです。学園の生徒達も借り出されているはずですね。彼等は一族の中でも戦闘において強い力を持つエリートですから」

木住野さんのその言葉に父が深く頷いて返す。
< 603 / 912 >

この作品をシェア

pagetop