鬼守の巫女

「……また……奪おうと言うのか」

その小さな呟きと共に、彼の赤い瞳が真っ直ぐに小金井さんに向けられる。

「やれやれ……子鬼を片付けたと思ったら、皆集まって来ちゃったね。どうしたもんかな」

小金井さんはそう言って肩を竦めると、大きな溜息を吐く。

「まぁ俺が全部殺してオシマイって事で……」

小金井さんがその言葉を言い切るよりも早く、彼の姿が視界から消える。

そしてそのすぐ後に、激しい爆音が響き渡った。

辺りに広がった粉塵で何も見えない。

しかし強い風でそれが流れ……そして見えた光景に皆が息を漏らすのが分かった。
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