鬼守の巫女

「……そんなはずないよ」

そう震える声で呟くと、窓から見える血の様に赤い空を見上げる。

それは愛しい鬼の瞳と同じ……血の様に鮮やかな《赤》

「……そんなはず……ない」

その今にも消えてしまいそうな私の呟きと共に、空の彼方が静かに黒い闇に覆われて行くのが見えた。
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