鬼守の巫女
第六十章  封鬼の儀

「……失礼」

襖越しに声が聞こえ、それと共に襖が開かれる。

するとそこには少し険しい顔をした眞水さんが立っていた。

「朧源様からの言伝だ。《巫女は封鬼の儀の用意を》……との事だ」

眞水さんのその言葉と共に、何かを抱えた女の人達がゾロゾロと部屋に入って来る。
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