恋の旋律



次の日。


教室に行くと高梨がたくさんのクラスメートに問い詰められていた。


「付き合ってるんだろ?田渕と
昨日みたからな!一緒に歩いてるとこ!」


(わぁーιやっぱりι)


うちは思わず入り口で止まっていた。


「「邪魔」」



渋川と由菜ちゃんが同時に言った。


「ハモんないでよ!キモい!」


「うっせ!お前こそ合わせんなだし!」


(仲戻ったんだ)


うちは少しだけ不安だった。


「あっ田渕ッ!おーい!田渕ッ広季と付き合ってんの?」


「はぃ!?」


由菜ちゃんは突然の質問に戸惑っていた。


と高梨が由菜ちゃんの元にスタスタと歩み寄り…


チュッ


頬にキスした。


わぁぁぁ!!!!!



と歓声だか悲鳴なんだかわかんない声があがった。


「俺と由菜は付き合ってますよ?ラブラブだし♪それが何か?」


「ひっ…」


由菜ちゃんは焦った様子で高梨を見た。


「みんな公認の方が楽だろ?」


「だって…ι」


「バカになんてしないよみんないい奴じゃん!」


「う…ん」



「ヒューヒュー♪末永くお幸せに♪」


「別れんなよ?」



みんなキャアキャアと騒ぎ出した。


そしてそこに来た三國先生にみんなが話し、学校中の先生公認になったのも言うまででもない…。




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