雷鳴、二人寄り添って~終幕の雷後編
その鳥は、騒がしい男の子たちの嫌な音波を受けたのか、しばらくして飛び立った。




見るもの全てがとても新鮮で、忙しい世の中から直視すると、一層触れずにはいられない光景に思えてしまう………





川の流水の行き先を自然の眼で追う。


先へ進むに連れて、流水の幅が細くなっていく。


長く生えてしまった草が、
まるで人間の体内に潜むコレステロールのように、川の血液を狭くしていく。




だが、それは次第に回復して、十分の六ほどの太さに戻っていく。



なぜだろう……
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